STORY
三枚の地図と三つの嘘で繋がり合い、絡み合う。
目指すは楽園。
心安らぎ、誰もが幸福に暮らせるという場所。
一枚目の地図を持つのは「冒険家」
冒険家は地図を頼りに、船乗りを率いて『幻の楽園』を目指す。だが彼は知っていた。
その地図が偽物であることを…。
激しい嵐の晩、死の覚悟を決めた冒険家は船乗り達に地図が偽物であることを告白する。
だが嵐は止んだ。
残ったのは…壊れた船と絶望。
二枚目の地図を持つのは「江戸の商人」
彼の名は伊能忠敬。隠居を決めた彼は一枚の地図を持っていた。
だが彼はそれが日本の本当の形だとは思えなかった。
止める家族を全力で振り切り旅に出る。
「自分の力で日本の本当の形を知りたい」。
だが、それは彼の嘘。彼の本当の目的は…。
三枚目の地図を持つのは「漫画家」
突然売れっ子となった漫画家は、新連載の準備に頭を抱えていた。
そんな中、アシスタントは一枚の古地図をモチーフに描いてはどうかと提案。
彼はすぐさまそのネタに飛びつき、作品は順風満帆の船出をするが、漫画家は周囲に大きな嘘をついていた…。
楽園に辿り着くことが出来るのか?