少年社中プロデュース「モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~」

少年社中 The Entertainment Prison

イントロダクション

宇宙飛行士の毛利 衛氏が書いた児童文学「モマの火星探検記」。

この物語は、宇宙へ2度行った毛利 衛氏が感じた生命観、宇宙観をもとに、
人類史上初めて火星に到達した主人公「モマ」が少年時代の自分に語りかけながら
火星での冒険を振り返る物語です。

この作品を「少年社中プロデュース」として舞台化することが決定しました。

舞台化にあたり、少年社中が過去に上演した宇宙ファンタジー「ハイレゾ」に
通じる部分が多くあったことから、原作に「ハイレゾ」が持っていた様々な要素をミックス。

「モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~」として吉祥寺シアター にて上演いたします。

“W毛利”のコラボレーションがこの夏、吉祥寺シアターを宇宙に変える。


ご挨拶

毛利 衛さんと毛利亘宏から、皆様へのご挨拶です。
地球から宇宙に思いを馳せる者と、宇宙から地球を見た者。 二人からのメッセージをお届けします。


毛利 衛

真っ暗闇の宇宙で、地球はまるで一つの細胞のように青く輝いて見えた。
その表面には人類も含めて5千万種もの生命が豊かに生存している。
すべて太陽の光エネルギーで生まれたものだ。
しかし、そのほとんどの光は宇宙の果てに永遠に吸い込まれて戻ってこない。
だからこそ、私は地球生命の存在を大いに愛おしく思った。

原作者◎毛利 衛 1948年1月29日生まれ 北海道出身


毛利 亘宏

毛利 衛氏の「モマの火星探検記」を読んで驚きました。
かつて少年社中で上演をした「ハイレゾ」に精神の部分で共通する部分が多くあったからです。

たとえば、「宇宙はどこにあるか」という問いに対する答え。
或いは、宇宙飛行士が宇宙を目指す理由――。

この共通点を活かし、原作に「ハイレゾ」が持っていた要素を加えることで、より強力な作品にできるのではないかと考えました。

それが今回の作品「モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~」です。

ガガーリンが人類初の宇宙飛行を成功させてから50年。
東日本大震災以降、「人間と文明」あるいは「人間と科学技術」のあり方が問われ続けているような気がします。
それ故に、科学の粋を集めた技術「宇宙開発」 について描くことに意義があると感じています。

人間が技術に希望を託して夢を見ることが難しくなった時代だからこそ、この芝居を通じて夢を信じる力を取り戻せれば。
そんな思いをこの作品に託したいと思っています。

脚色・演出◎毛利亘宏 1975年6月24日生まれ 愛知県出身