今は子供じゃない すべての大人たちへ
A:SIDE
一白水星、十と一の月。
それは酉寅の方角より、その物体は凍てついたタオグラードの大地に落下した。
その物体には一人の少女からのメッセージが刻み込まれていた…。
「はじめまして。あなたは誰ですか?……聴こえますか?僕の声が。」
宇宙飛行士イワン・スプートニクは、タオグラード科学アカデミーの命を受け、地球外生命体の探索に挑むのであった。
しかし、それを阻む他国の妨害が迫り…。
B:SIDE
少女は夢を見た。まだ、一度も見たことのない父親の夢だ。
夢の中で父親は天高くそびえるロケットに今まさに乗り込もうとしていた。
自宅の納屋でロケットに関する書物を見つけた少女「ユーリ」は、仲間と共にロケット作りを始める。
そんなある日、ユーリは死んだはずの父親が母親に宛てた手紙を発見する。
そして、ある決意をするのであった…。
【ハイレゾ-high resolution-】は2001年、早稲田大学演劇研究会所属時に少年社中第09回公演として初演を上演。好評を博しました。
ちなみに森 大が少年社中に参加したのがこの初演【ハイレゾ】でした。
その後、早大劇研から独立。2004年にAoyama First Act #4にて第13回公演【ハイレゾ-high resolution-】を再演。
宇宙に想いを馳せる男と、ロケットを作る少女、二つの世界を描き出します。
円形舞台を生かした疾走感ある演出で、高い評価を得ました。
現在は2004年の青山円形劇場上演バージョンのみDVDを販売しております。
※公演中・劇場でのみの販売となります。