filmstarな日々

少年社中の面々がそれぞれ思い出の映画を交代で紹介していく「filmsutarな日々」。
日々更新予定です。

2003.09.21 dead君

『千と千尋の神隠し』

こんにちは。加藤良子(かとうふみこ)です。今まで映画館で見た映画の本数は片手でたりよって感じの私ですが映画について語ります。

しか〜し、その前に私のプチ趣味を紹介します。
それは「素敵セリフの収集と実用」です。
大学時代の友人が振られた女友達を慰めるときに、「僕は止まり木なんだ。だからいつか君は飛び立たなきゃいけない」(←これには流木ヴァージョンもある)ってなことを言っているのを聞いてそのあまりの面白さに素敵言葉を収集するのが趣味になりました。そして、ためるだけではもったいないと思った私は、その言葉たちを日常生活で使ってみることにしました。

そんなことが私の趣味。いや、ライフワークなわけですが、近年最もぐっと来た台詞が利重剛監督の映画『クロエ』という作品の中でともさかりえチャンがいていた台詞です。

「私に会えてうれしい?」

もー、何でしょう。この一見自信が有るかの様に見せかけて、それでいてホントは不安で仕方ないってなこの感じ。切なさ万歳!!です。これはいい種類の素敵言葉です。(大学時代の友人の言葉は駄目な種類の素敵言葉)
このほかにも『クロエ』にはよい素敵台詞がいっぱいあります。出演者も黒絵役のともさかりえチャンのほかにその恋人・高太郎役に永瀬正敏。高太郎の親友の英助役に塚本晋也。その恋人の日出美役に松田美由紀。黒絵の主治医役に西島英俊と素敵キャストがそろっています。皆さんもぜひ素敵台詞を堪能してみてください。物語自体もホントに面白いのでお時間があったら是非々お手に取ってみてください。大切なヒトに会いたくなる映画です。

 

 

2003.11.21 加藤良子

『千と千尋の神隠し』

こんにちは。こんばんは。大竹えりです。

私大竹えりはジブリ大好きっ子です。
思想の半分はジブリ作品に洗脳されています。
目覚まし音は「(ラピュタでパズーがトランペットで吹いている曲の題名が入る予定だったが大竹さんが調べてくれていないので空欄・・・毛利さんよろしく)」。

ビバ夢の国!!
私の現実逃避を助けて下さい。
助けてー

と思ったときに見るのが『千と千尋の神隠し』

好きです。もう見た回数数えられないくらい見てます。何がこんなに私を魅了するのか?
やっぱりあの世界観。油屋とかすごいね。あれ。行きたい・・・。
行く夢見ました。リンに案内されてエレベータ乗って温泉に入る・・・幸せ。

最後のハクのセリフとかも見るだけで涙してます。
「ふりむかないで」

ええ、言葉やー。
そして元気になって私は今日も芝居をしています。

 

 

2003.11.21 大竹えり

『リーサルウェポン』

実は、僕はあまり映画を観ません。実家は田舎で、映画館は遠いところにありました。彼女がいればまだしも(高三の冬までいなかった…。)わざわざ何駅も離れた映画館まで観に行く事はありませんでした。今でも、芝居は当日ふらっと観に行けるけど、映画館へはなかなか足が動きません。それでもTV放送されていれば観ることができます。よく観てたのはあの日曜洋画劇場でした。淀川長治がコメンテイタだった頃です。舌っ足らずにアツく解説をする長治さん。最後のキメ台詞『さよなら、さよなら…サヨナラ。』も好きでした。
そして、その後に流れるもの悲しい曲。あれを聴くと日曜日が終わっちゃっうなと思ったものです。その後家にはWOWOWが来て、高校生まではそれなりに映画を見られるようになったものの、卒業して一人暮らしを始めてからはまた、映画を観なくなってしまいました…。
さて、僕の好きな映画の紹介です。いろいろと迷いましたが、今回は[リーサルウェポン]シリーズです。監督はリチャード ドナー、そして主演はリッグス役のメル ギブソンと、マータフ役のダニー グローバー。
刑事である、リッグスは交通事故で恋人を亡くしてしまい、何度も自殺をしようとするが、できないでいた。いつ死んでもいいと思っていて、無茶なことばかりする。昔ベトナムの特殊部隊にいて、射撃の腕がピカイチ、リーサルウェポン―人間兵器なんて呼ばれている。一方L.A.市警刑事のマータフは50歳になり暖かな家族と共にくらしていた。マータフも射撃の腕は50にしてはいいほうだ。集中するときは首をぐるりと回して撃つのが癖で、観てる方は早く撃てよとヤキモキするが、だんだん愛着が湧いてくる。この二人がひょんな事からコンビを組むようになる。シリーズ始めの頃は真面目だったマータフはだんだん、リッグスに引きずられ、無茶をするようになる。まあ、こんな感じの設定で、二人のハデなアクションが見物。とにかくよく撃つ、落ちる、爆発する。『2』ではマータフの家の「便器」に爆弾が仕掛けられて、マータフはズボンをさげたまま救出される(結局爆弾は爆発し、家は粉々になってしまうが…) 『3』では、最初のシーンで、爆弾処理班を待たずにリッグスが処理しようとして失敗しビルがまるまる一個爆発してしまう。さらに、スタッフロールがながれたあと、また、おんなじ状況でビルを破壊してしまう。
『4』も始めのシーンで銃弾を弾くほどの完全武装をし火炎放射器とマシンガンを乱射するサイコ野郎と戦い、火炎放射器のボンベを破壊したところ、そいつごと吹っ飛び、たまたま近くにあった『タンクローリー』と『ガソリンスタンド』の方へ飛んでいき、スタンドは大爆発、タンクローリーは乗って来た車(マシンガンですでに蜂の巣になっている…)に落ち、これまた大爆発。この事件のおかげで彼らの所属する部署は保険が降りなくなってしまい、大人させるために、彼らは警部に昇進させられる。
ハデなアクションとは対象に彼らの愛情とも言える、友情もいい。リッグスは恋人を亡くして独りでいるが、マータフの家族愛に少しずつ変わっていき、自殺願望はなくなっていく。
ぜひ、一度観て下さい。もちろんシリーズ通して。

 

2003.11.18 堀池直毅

『PICNIC』

映画を全く観ない私は映画について何も語れないので、苦し紛れに、メンバーを映画の題名に当て嵌めて遊んでみました。
もー、ニュアンスでしかありませんので。スミマセン。
毛利 「土俵際が花」この人は笑えない事故や病気をよくするんですが、人生のここぞという時に強いんですよ・・不思議。
井俣 「イマラ対メカゴジラ」義務教育の成果実らず。
佐藤 「椎茸(AV)」味わい深い絡み。
田辺 「夜ごと不条理(パンク)な夢を見る」存在がアナーキー。
堀池 「いろはにほえど」この人の色気に気付いているのは私だけではないはず。森 「名犬マサル」関係ないけど私と森くんはAB型です。
ツヅ浦 「長男独身姉三人」ツヅ浦課長(笑)
長谷川 「R指定」とにかくR指定。
大竹 「女芸浪人」何つくるんだろなぁ。傘?
加藤(良)「THE COUNT」社中きっての理系。なんか超大作みたいね。
杉山 「YUME日和」島谷ひとみの新曲(笑)
客演サン・杉浦さん「ウリカイ」株で言うなら今が買い!
私 「日本駅伝列島」母は私が男なら駅伝選手にしたかったらしい。
適当にて、失礼!

映画はとんと観ない私でも、このポスターはえらい苦労して手に入れました!お気に入りでございます。

 

2003.11.18 加藤妙子

『ユージュアルサスペクツ』

本日の映画紹介担当は、廿浦(ツヅウラ)裕介です。はじめまして。

最近、中型のバイクを購入しました。来年の夏頃には、バイクで北海道にでも行きたいものです。そんなのは、どうでもよいですね。本日紹介するのは、「ユージュアル・サスペクツ」です。

この映画、かなり有名な作品なので、知っている人も多いと思いますが、僕はこの映画を高校生の時に観ました。かなりの衝撃を受けましたね。それほど派手な映画ではないのですが、計算され尽くしたストーリーで十分魅せてくれます。そして、ラスト…。この映画を観たせいで、それ以降めっきりサスペンス映画にハマってしまいました。
しかし、この映画紹介の為に「ユージュアル・サスペクツ」を先日改めて見返してみたのですが、タネを知っているマジックを見ているようで、あまり面白くありませんでした。ですので、この映画についての詳しいことは一切書きません。この映画をまだ観たことがない人は、まず何の先入観もナシに、観て下さい。他にも、「L.A.コンフィデンシャル」等もおすすめです。

ところで皆さんは、映画を観る前にネタばらしをされてしまって、困った経験はないでしょうか。僕の場合、知人がブルース・ウィリスとの約束を破ってしまった為、「シックス・センス」が観られなくなってしまったという経験があります。このような知人を持つと災難ですね。もし、自分の周りにそのような人がいたら、その人と映画トークをするときは充分気を付けて下さい。ちなみに少年社中では、I俣T良さんにこういった傾向がみられます。僕は気を付けています。

 

2003.11.17 廿浦裕介

『13階段』

普段映画をあまり観ないのですが、この作品は原作が非常に面白かったのと、祖父の知人が作者ということもあり、興味があったので観てみました。殺人罪で2年の刑期を経て釈放された男が、刑務所での恩人の刑事と、ある死刑囚の冤罪を証明してほしいという依頼を請けて調査に乗り出すという物語です。(事情はもっと複雑なんですが、あまり書くとネタばれになるので…)原作を読んだことのある方はお分かりでしょうが、この作品の魅力はサスペンスを主体としながら、そこにヒューマンドラマが巧みに描かれているところです。こう書くと「ありきたりじゃん。」と思われるかもしれません。しかし死刑問題という重いテーマをここまでわかりやすく、リアルに、しかも面白いものとして仕上がっている作品はそんなにありません。僕自身も小さい頃は「悪いことをした奴は皆死刑になるんだ。」と物騒なことを思っていました。中には刑務所の中で改心したり、本人の意思とは別に罪を犯してしまった人もいるのに、事情を知らない世間は彼らを同一化して扱ってしまい釈放された人も怖がられたり、はたまたその家族まで非難され住む場所を変えたりしなくてはならない場合もあります。この作品の主人公も実家の工場に戻った時、遺族への賠償金を払うために最新の機械を売却し生活を切り詰め、それでも笑顔をみせる両親にいたたまれない心情になります。これは同時に色々な事柄が単に知識として簡単に口に出される現代において、この映画はひとつの“現実”であり、“罪を犯す”ということの重大さを教えてくれるようにも思えます。…とまあなんだかかた難い話になってしまいましたが、つまり何が言いたいのかというとためにもなるしストーリーもよいのでお薦めですよ、ということです。ちなみに原作も合わせて読むと2倍楽しめます!(恐らく)

 

2003.11.17 長谷川太郎

『北京原人』

どもども社中ファンの方、初めまして、杉浦理史(ピエール)です。
今回の「フィルムスター」参加させてもらっています。どぞよろしくお願いします。

さて映画ですね。
僕の映画好きは有名で、今までにのべ千本ほどの映画を観てきました。
そんな僕が1番好きなのは「北京原人?Who are you?」ですね。
科学技術によって現代に甦った北京原人の親子と人間たちの心の触れ合いには、さすがの僕も涙を
嘘こきました。僕、映画は全然観ません。
映画は特に好きではないです。
でもお風呂は好きです。
「ピエール風呂」というHPを持ってるくらいで、その中の企画で色んな人のお風呂に入ると言うのがありました。
何人かの演劇人のお風呂に入りましたが最悪だったのが毛利さんの家です。
その当時毛利さんの家にはお風呂がありませんでした。
かろうじてシャワーがあって、まあこれでいいやと入ったのですがシャワーの温度調節が世界一難しく、「熱っ!」とか「冷たっ!」と悲鳴を上げながら入ったのを覚えています。
あ、お風呂好き、と言うのも嘘です。
bevのHPのプロフィールアンケートでも「お風呂は何分入る?」と言う質問に「8分、シャワーだけ」と答え、苦情のメールを貰ったことがあります(キャラは統一しなきゃいけないなと、教訓になりました)。
HPに「風呂」を使ったのは、「覗く」とか「癒す」とかの意味が僕のHPにぴったりだと思ったからです。
ああ、それも嘘だな。嘘と言うよりこじつけです。
「ピエール風呂」でいいんじゃん?ってかなり適当に決めました。
「東京オレンジ」もそうでしょうね。「常に変化し続ける街ー東京」X「常に普遍の光を送り続ける太陽ーオレンジ」と言ってますがたぶんこじつけでしょう。

ではこの辺で。次はどの映画について書こうかな。はい、嘘こきました。

 

2003.11.09 杉浦理史

『眠らない町 新宿鮫』

皆さんこんにちは、森大です。このたび僕が紹介するのは1994年頃東映系で上映された「眠らない町 新宿鮫」という作品です。これは新宿の歌舞伎町かいわいで新宿鮫と呼ばれ恐れられている一匹狼でアウトローな刑事(デカ)鮫島を中心に繰り広げられるハードボイルドな物語です。ちなみにCASTは主人公の鮫島役に真田広之、ヒロインで鮫島の恋人のロックシンガー晶(しょう)役に田中美奈子、鮫島が追う改造銃の作り手木津役に奥田英二。ほかにまだブレイク前の浅野忠信、実力派、大杉連、余貴美子、斉藤洋介、個人的に大ファンの高杉亘など超ごうかな顔ぶれとなっています。
監督は映画「病院へ行こう」以来、真田広之とひんぱんにコンビをくんでいる滝田洋二郎です。最近では陰陽師で広之とのコンビプレーを見ることができます。
僕はこの映画が公開された当時、中学生でした。思春期の多感な時期にこの映画のとりこになっていました。この映画は僕にとっては青春そのものです。
僕はこの映画を劇場はもちろんのこと、レンタルビデオでも何度も見ました。そして、新宿鮫オリジナルグッズを劇場で思わず買ってしまいました。購入した商品は超激レアなものばかりで、それらを紹介すると、新宿鮫限定オリジナルカレンダー(税別1200円)新宿鮫限定オリジナルテレホンカード(税別1000円「50度数」)新宿鮫限定オリジナルジャンパー(税別6000円普通のジャンパーの背中に小さくsameと入ったもの)などなどです。大沢原作の新宿鮫シリーズも読みました。世界広しといえどもこんなに新宿鮫に熱くなった人はいないと思います。
ぜひ皆さんも新宿鮫を見てください。

2003.11.09 森大

『ファイトクラブ』

《ルールその1:ファイトクラブのことは誰にも言うな。》
デビット・フィンチャー監督のこの作品は個人的に3番目に好きな作品です。1位は少林サッカー、2位はマトリックスという映画超メジャー思考の僕は、つねに明快さの中に哲学的深遠をエンターテイメントする映画しか興味を持ちません。
この「ファイトクラブ」は以上のことを踏まえつつ物語という枠組みを超えて、観客が抱くリアリティや常識を常に揺さ振っていこうとする作り手の意図がびしびし伝わってくる野心作です。

エドワード・ノートン演じる毎日を無意味に働く不眠症のサラリーマンは、ある日、ブラット・ピット演じる、破天荒なアウトロー、タイラー(!)に出会い、そして引かれ合う。互いを殴り合うことによって。そして、タイラーの先導により酒場の地下にファイトクラブという闘技場を作り、参加有志を募っていく。その勢力は次第に大きくなっていき、やがて社会への破壊工作に走っていく。。みたいなストーリーなんですが

中でも特質すべき映像はサブリミナル映像の使いかただ。衝撃のラストのエンドロールの直前に男の全裸の写真が一瞬折り込まれるのだが(主演のブラット・ピット本人という説が強い、これをみるだけでも必見!)この演出は一度目を見た時はわからず“えっ今の何!?”って感じなのに、2回目見たときは、その絵はより鮮明になり、1回目には見えなかったサブリミナル映像が見えるようになる手法は本当にびっくりしたもんだ。

主演のブラット・ピットの出演作の中では個人的にはこの作品が一番いい。僕は彼が発する無邪気で正常な狂気がとても好きだ。日本の俳優でいえば渡部篤郎とかがあてはまるんだけど、かっこいいだけでなく、日々繰り返し生きていく人間の歪みみたいな部分、アウトサイドな感情を背負っていける杞憂な役者だと思う。いや〜あんな役者になりたいですね。

あとブラピの筋肉はサイコーですね。あんなふうになりたくて、「DIET SHINGO」を読んで、プロテインばっか飲んで、日々稽古場でもトレーニングしてます。すると客演のピエール(杉浦理史)がきて、「役者にはその筋肉は不必要だよ。」と冷静に突っ込んでくれます。でも僕はやめない。・・だってブラピみたいになりたいんだもん。(笑)

2003.11.07 井俣太良

『タイタニック』

劇場公開から一、二年経った頃、テレビで再放送していた『タイタニック』を見る機会を得ました。
 猫も杓子もディカプリオーディカプリオーって叫んでいたあの頃。なんとなくレオナルド・ディカプリオにエドワード・ファーロングを重ねつつ、心静かにタイタニック号沈没の様を見ていました。正確に言えば見損ねていました。
 物語も半ば、例のあのシーンも終わりちょっと飽きていた私は、傍らに置いてあった『美味しんぼ』を手に取り読み始めました。中松警部が「みつまめなんて男の喰うもんじゃねぇ!」みたいなことを言っていたかも知れません。そうしてどれくらい時間が経ったでしょう。大変。すっかりレオの事を忘れていました。この機会を逃したら二度と見る事は無いと見始めたはずなのに。しまった!そう思い顔をあげた、その瞬間
「とぷん…」
レオが遠ざかって行くのです。暗い海の底へ。ケイト・ウィンスレットも私ほどではないにしろ、驚いている様子です。
 酷い。
 カッコ悪ぅ。
その衝撃の場面のせいでそれ以降の『タイタニック』に関する記憶はほとんどありません。
 三時間の結末、人生の結末ってこんなにもあっけないものなんですね、山岡さん。

2003.11.07 杉山未央